近年、急速に普及しているのがスマートフォンを利用した「QRコード決済」です。
導入の手軽さから大手小売店だけでなく、中小・個人経営の店舗でもQRコード決済を導入することが多くなってきました。

本記事では、QRコード決済の仕組みや導入方法、メリットなどをご紹介します。

QRコード決済とは

QRコードは、1994年に株式会社デンソーウェーブが開発した規格です。
従来のバーコードに比べて、多くの情報を組み込むことができ、データのやり取りもさらに高速化されています。

このQRコードを使った決済方法が「QRコード決済」です。
スマートフォンを利用して、QRコードを読み取ることで決済を行います。
決済完了までの手軽さと、2019年10月～2020年6月まで政府が行っていた「キャッシュレス・ポイント還元事業」によって一気に普及が拡大した決済方法です。

QRコード決済の導入方法

QRコード決済を導入する一般的な流れをご紹介します。

1、自店舗に適したQRコード決済サービスを決定する

提供している商材や客層などから、どのQRコード決済サービスを導入するか決定します。
QRコード決済サービスには国内の会社が提供している「PayPay、d払い、楽天ペイ」、海外の会社が提供している「Alipay、WeChat Pay」などがあります。
サービスによって利用率や顧客の属性が違うため、自店舗に適したサービスを選びましょう。

2、通信環境を整える

QRコード決済を行うには、インターネットに接続できる通信環境が必須です。
自店舗の通信環境を見直し、改善点があれば整えましょう。

3、加盟店に申請する

QRコード決済会社、もしくは決済代行会社へ加盟店申請を行います。
申請後は審査があり、通過後に利用可能になります。

4、審査通過後

審査を通過したら店舗では、QRコード決済が可能になります。
QRコード決済専用端末、スマートフォン、タブレットなどの端末を用意し、運用を開始します。

QRコード決済の種類と選び方

国内の主なQRコード決済の種類と手数料は、以下の通りです。

• LINE Pay：決済手数料　2.45%
• PayPay：決済手数料　1.60％または1.98%（2021年10月1日以降）
• 楽天ペイ：決済手数料　3.24%（Visa、Mastercard、American Express、楽天カード）、3.74%（JCB、Diners Club、Discover）
• メルペイ：決済手数料　2.6％

※2021年/8月時点

選び方のポイント

QRコード決済サービスを選ぶときは、店舗の客層が最も利用しているサービスを選びましょう。

また、コスト面のチェックも重要です。
決済手数料、銀行口座への振り込み手数料など毎月かかる運用コストを計算し、できるだけコストが低いものを選ぶことをおすすめします。
加えて、セキュリティ対策がしっかりしている企業やサービスを選ぶことも大切です。

QRコード決済を導入するメリット

QRコード決済を導入するメリットには、以下が挙げられます。

メリット1：支払い業務の効率化

QRコード決済を導入すれば、現金の取り扱いが減少するため、レジ業務を効率化できます。
店舗側が釣り銭用の現金を用意しておく手間が省けるのは、大きなメリットでしょう。

メリット2：売上アップにつながる

QRコード決済導入によって利便性が向上すれば、顧客満足度が高まり売上アップにつながる可能性が高くなります。
QRコード決済は顧客側にとっても「スマートフォンひとつで決済が済む」「ポイントが貯まる」など、さまざまなメリットがあります。
そのため、QRコード決済を利用したいという顧客は多く、「QRコード決済が使える店なら」とその店舗を選んでくれる可能性もあがるでしょう。

メリット3：インバウンド集客も期待できる

国内だけでなくインバウンド集客も期待できるでしょう。
日本よりキャッシュレス決済が浸透している国も多いため、QRコード決済があることで外国人観光客の購買にもつながるでしょう。

ポイントは店舗に適したQRコード決済を選ぶこと

QRコード決済は近年急速に普及しているため、導入を考えている店舗も多いことでしょう。
まずQRコード決済を導入する際は、QRコード決済サービスごとの決済手数料や利用層をチェックするようにしてください。
場合によっては、QRコード決済以外のキャッシュレス方法がよいこともあります。

シー・ピー・エージェントでは、QRコード決済だけでなくさまざまなキャッシュレス決済代行をおこなっております。
導入するキャッシュレス決済を迷っている方は、ご相談ください。