投稿日 : 2021年9月24日
トークン決済を導入してセキュリティー対策をしよう!
クレジットカード決済の導入を検討している事業者の方の中には、セキュリティー面が気になるという方も多いのではないでしょうか。
そんな方におすすめなのが、トークン決済です。
本記事では、トークン決済の概要や必要な理由、メリットなどをご紹介します。
トークン決済とは
トークン決済とは、ECサイトで顧客がクレジットカード情報を入力する際に、カード情報を特定できないように別の文字列(トークン)に置き換えて決済を完了させる方式のことをいいます。
この方法であれば、仮にトークンが漏えいした場合でも、クレジットカード情報を守ることができます。
トークン決済を利用することで、加盟店は改正割賦販売法で要求されるクレジットカード情報の非保持化が可能となります。
トークン決済の流れ
トークン決済の流れは、以下のとおりです。
- 顧客がECサイト決済画面でクレジットカード情報を入力
その情報は、事業者を経由することなく決済代行会社が受信 - 決済代行会社がクレジットカード情報をトークン化し、顧客に返却
- 顧客がトークン化したクレジットカード情報と必要な情報を事業者に送信
- 事業者が決済代行会社にトークンを送信
- 決済代行会社がトークンを元にクレジットカード情報を復元し、
クレジットカード 会社へ与信要求をする - 決済代行会社が事業者へ与信結果を送信
- 事業者が顧客に購入完了画面を表示
トークン決済が必要となる理由
トークン決済が求められている理由の一つが、セキュリティー強化です。
クレジットカード情報を抜き取って不正に利用するという被害が増加しており、セキュリティー対策を求められています。
特に経済産業省が2018年6月に施行した「改正割賦販売法」では、クレジットカード取引におけるセキュリティー対策強化の項目が盛り込まれています。
セキュリティー対策強化の項目は、3項目で構成されています。
- カード情報の漏えい対策を取ること(EC取引)
- 偽造カードの不正利用対策を取ること(対面取引)
- EC取引における不正利用対策をすること
トークン決済は、クレジットカード情報そのものを別の文字列に置き換えるため、クレジットカード番号を漏えいさせない仕組みです。
セキュリティー強化のために、多くの事業者が導入しています。
トークン決済を導入するメリット
ここでは、トークン決済を導入するメリットをご紹介します。
メリット1:情報漏えいのリスクを軽減できる
トークン決済は、クレジットカード情報が事業者を経由せずに完了するため、事業者からクレジットカード情報が漏えいするリスクを軽減させられます。
そのため、セキュリティー強化を考えている事業者に最適な方法です。
メリット2:決済画面に顧客離脱防止につながる
ECサイトの決済画面では、主に「事業者が開発した画面」と「決済代行会社が提供する画面」が使われています。
事業者が開発した画面は、ECサイトとテイストが同一のため、顧客が違和感を覚えることは少ないでしょう。
一方、決済代行会社が提供する画面は、セキュリティー対策が施されているものの、デザインがECサイトと異なるため、顧客が違和感を覚える可能性があります。
そのため、決済画面で顧客が離脱する可能性がありました。
トークン決済では、事業者が開発した画面をそのまま使えるため、顧客が違和感を覚えることなく支払いを完結できます。
メリット3:「非保持化」の実現
改正割賦販売法によって、事業者はクレジットカード情報の非保持化が義務付けられています。
トークン決済を導入さえすれば、事業者側はクレジットカード情報の非保持化を実現することが可能です。
ECサイトを運営するならトークン決済を導入しよう
トークン決済は、ECサイトのクレジットカード決済におけるセキュリティー対策には欠かせない技術といえます。
ECサイトを運営している事業者は、トークン決済の導入を検討してみてはいかがでしょうか。