投稿日 : 2022年11月25日
アナログ回線とは!?仕組みやメリット・デメリット
アナログ回線とは、アナログ信号によって通信を行う電話回線のことで、現在ではあまり主流ではありません。
今後、インターネット回線を用いたデジタル回線を導入したい企業は、アナログ回線の仕組みやメリット・デメリットを知り、検討することをおすすめします。
本記事では、キャッシュレス決済代行会社の導入を検討している事業者が知識とし知っておきたい、アナログ回線の仕組みやメリット・デメリットをご紹介します。
アナログ回線の特徴
アナログ回線とは、アナログ信号によって通信を行う電話回線のことです。
電話機を導線でつなぎ、通話の音声を銅線にのせて伝えます。
アナログ回線の仕組み
アナログ回線の仕組みは、糸電話をイメージすると分かりやすいとされています。
音声が、糸電話の糸のように銅線を伝わって音声がそのまま伝達されます。
電話機Aで発信した音声を伝える電話線と、電話機Bで発信した音声を伝える電話線は同じものとなります。
このため、アナログ回線を利用すると、通話中に受話器から相手の声だけでなく自分の声も聞こえます。
安価な銅線は、戦後のインフラ整備と共に急速に普及したため、一般的な家庭電話機はアナログ回線で接続されていたのです。
アナログ回線の種類
ここでは、アナログ回線の種類をご紹介します。
ダイヤル回線
ダイヤル回線は、ダイヤル式の電話機を使う場合に用いられる回線のことです。
一昔前に主流だった黒電話などは、ダイヤル回線になります。
ダイヤルした数字が発する信号により、番号が伝達されます。
現在でも使用されている回線ですが、利用できないサービスが増えていることからプッシュ回線を導入する人が増えています。
プッシュ回線
プッシュ回線は、一つひとつの数字に固有の音をつけ、伝えたい符号に対応した音を回線に伝える方式です。
プッシュボタン式の電話機の数字ボタンを押して番号や記号を表すため、プッシュ式とも呼ばれています。
アナログ回線のメリット・デメリット
アナログ回線のメリット・デメリットには以下が挙げられます。
メリット
- 安定した通話ができる
一般的に、アナログ回線は通話が安定しています。
そのため、顧客と途切れることなく通話を行いたい場合におすすめです。
さらに、どこでも設置が可能なため、利用する場所が限定されません。
- 障害に強い
アナログ回線は、障害に強いのが特徴です。
インターネット回線と違い、停電時でも通話できる可能性があります。(商用電源を使用しない電話機を使っている場合)
またモデムなどの周辺機器も不要なため、周辺機器の不具合による通信障害などにも左右されません。
デメリット
- 利用できる回線数が少ない
アナログ回線は、1回線1通話が基本です。
そのため、デジタル回線のように、電話をしながらインターネットに接続するといったことをすることができません。
- 音声品質が劣化する場合もある
アナログ回線は、音声が銅線を伝ってそのまま伝達される仕組みです。
そのため、電話相手との距離が長いと、ノイズなどが混ざる可能性があり、音声品質が劣化しがちです。
- 費用が割高になることが多い
アナログ回線は、デジタル回線と比べると利用料金が割高になることが多いです。
そのため、1日に多くの通話が発生する事業者では、利用料金の普段が大きくなるでしょう。
アナログ回線について知っておこう
現在では、光回線を利用したIP電話の利用が増えていますが、アナログ回線もまだ現役です。
アナログ回線は、安定した通話ができたり、障害に強かったりなどのメリットがありますが、利用できる回線数が少ないのなどのデメリットもあります。
そのため、インターネット回線を利用するキャッシュレス決済を導入したい場合は、注意が必要となります。
今後は、デジタル回線への移行も検討してみてはいかがでしょうか。