投稿日 : 2025年10月24日
チャージバックとは?キャッシュレス決済におけるリスクと対策を解説
キャッシュレス決済を導入する企業にとって、「チャージバック」は避けて通れないリスクです。
不正利用や返金要求などによって売上が取り消されるこの仕組みを、正しく理解できていますでしょうか?
本記事では、チャージバックの基本から具体的な対策、保証制度の活用法まで、実務に役立つ知識をご紹介いたします。
シー・ピー・エージェントのキャッシュレス決済代行サービス導入もぜひご検討ください。
チャージバックとは?
キャッシュレス決済の普及により、クレジットカードや電子マネーなどで支払いを完了できる環境が整いつつあります。
しかし、その利便性の裏側には「チャージバック」というリスクが潜んでいることをご存知でしょうか?
チャージバックとは、クレジットカード利用者がカード会社に支払いの取消しを申請し、売上が取り消される仕組みのことを指します。
不正利用や商品未着、顧客とのトラブルなどが原因で発生し、販売事業者にとっては売上の喪失に加え、返金処理の手間や手数料負担といった大きな損失を生む恐れがあります。
このようなチャージバックは、特にオンライン決済や非対面販売の場で起きやすい傾向があります。
つまり、ECサイトやサブスクリプションビジネス、デジタルサービスなどを展開する企業にとって、決して無視できないリスクなのです。
チャージバックが発生する原因とは?
チャージバックの背景にはいくつかの典型的な原因があります。
まず代表的なのは「不正利用」です。
盗難カードやスキミングによる不正取引が行われた場合、カード所有者がその事実を報告すれば、取引は無効化され、店舗側に返金が求められます。
次に「顧客都合による返金要求」があります。
たとえば「商品が届かない」「想定と違った」「キャンセルしたはず」など、コミュニケーションの行き違いや対応の遅れが、チャージバック申請に発展するケースもあります。
そして意外と見落とされがちなのが「店舗側の決済処理ミス」です。
決済金額の入力ミスや、同一請求の二重処理など、店舗のオペレーションに起因するトラブルもチャージバックの引き金になります。
対策の基本:リスクは“ゼロ”にできなくても“減らす”ことは可能
完全にリスクを排除するのは困難ですが、チャージバックの発生確率を下げる施策は複数存在します。
たとえば、クレジットカード決済時に「3Dセキュア(本人認証)」を導入することで、不正利用のリスクを大幅に軽減できます。
また、配送業務においても「追跡可能な配送方法を選ぶ」「出荷通知を自動配信する」など、顧客との認識のズレを最小限に抑える工夫が効果的です。
さらに、不審な取引の傾向をモニタリングする体制を整えることも有効です。
例えば、同じIPアドレスから短時間に複数の決済が行われていないか、過去にチャージバック履歴のある顧客ではないか、といった点に注目し、異常を早期に検知できる体制を作ることが大切です。
加えて、信頼できる決済代行会社を選ぶことも忘れてはなりません。
チャージバックへの対応ノウハウを持つ企業であれば、決済時のセキュリティ設計だけでなく、万が一発生した際の対応も迅速に行ってくれます。
チャージバック保証や保険制度を活用しよう
近年では、こうしたリスクに備えるために「チャージバック保証制度」を提供する決済代行会社も増えてきました。
この制度では、チャージバックが発生した場合に一定金額まで補填してくれるため、事業者側の損害を最小限にとどめることができます。
似た制度として、保険会社が提供する「チャージバック保険」も存在しますが、決済代行会社が直接提供する保証制度とは仕組みや適用条件が異なります。
前者は保険契約に基づき申請と審査が必要なのに対し、後者は日々の取引の中で自動的にカバーされることが多く、実務的な負担が少ないのが利点です。
ただし、こうした保証制度には上限額や対象条件が定められているため、すべてのチャージバックに対応できるわけではありません。
制度を選ぶ際は、カバー範囲、自己負担額、対応スピードなどを事前に確認することが重要です。
チャージバック対策を怠らず安全なキャッシュレス運用をしましょう
チャージバックは、キャッシュレス決済の拡大とともに、どの業種にも起こり得る現実的なリスクです。
だからこそ、リスクを正しく理解し、必要な対策を講じることで、被害を未然に防ぐ備えが求められます。
本人認証の導入、オペレーションの最適化、信頼できる決済代行会社との連携、保証制度の活用などの施策を地道に重ねることで、キャッシュレス決済はより安全で効率的なツールとなるでしょう。
シーピーエージェントのキャッシュレス決済代行サービスの内容について、チャージバック保証を含む詳細を知りたい方は、ぜひ一度お問い合わせください。
