近年、クレジットカード決済は一般的な決済方法となり、導入している事業者も多いのではないでしょうか。
しかし、現金での売上管理とは違い、銀行の預金の管理や手元の現金管理などの手間も発生します。
このような手間を省き、クレジットカード決済でも効率的に売上管理をしていくためには、どうすればよいのでしょうか？

そこで本記事では、クレジットカード決済による売上の流れや、効率的に管理していく方法などをご紹介します。

決済導入後は管理が手間？

クレジットカード決済は、現金管理と比較して管理に手間がかかると考えている事業者も少なくないでしょう。
その理由の一つとして考えられるのが、クレジットカードの入金システムです。

一般的に、クレジットカード決済による売上は「締め日」と「支払日」のタイムラグがあります。
決済代行会社を利用する場合、「当月分〇日締め、翌月〇日払い」というシステムになっているため、決済から入金までおよそ1ヶ月のタイムラグが生じてしまうのです。
このため、クレジットカード決済は管理が手間だと考える人が多いのです。

決済による売上の流れ

クレジットカード決済による売上の流れは、「売上確定処理」をいつにするかによって決まります。
たとえば、

• 顧客が購入した日と同月に売上確定処理を行えば翌月末に入金
• 顧客が購入した日の翌月に売上確定処理を行えば翌々月入金

といった流れになります。

また入金日に差し引かれる費用の一例は、以下となります。

初期費用
決済サービス導入時に必要となる費用です。
導入初月に1回のみ請求されます。

月額費用
クレジットカード会社や決済代行会社に支払う決済システムの料金です。

決済手数料
決済ごとにかかる手数料です。
一般的に決済代金の数％がかかります。

トランザクション費用
ECサイトで決済が行われた際に送信されるデータの処理に対して支払う費用です。
1回の処理ごとに数円～数十円の費用が必要です。

どの費用がどのくらいかかるかは、クレジットカード会社や代行会社ごとに異なりますので、事前に確認しておきましょう。

効率的に管理していく方法

クレジットカード決済は流れや手数料を理解することで、管理しやすくなります。
さらに、効率的に管理するには以下の方法を検討してみましょう。

管理システムを利用する

売上を効率的に管理するには、決済代行会社が提供する管理システムの利用がおすすめです。
決済代行会社と契約している場合、クレジットカード決済に売上は一括で入金されるため、管理にそれほど手間はかかりません。

また、管理システムを利用することで、クレジットカード決済による売上の総額や次回の入金額や入金日などを把握できるため、容易に管理しやすくなります。
加えて、過去のデータも蓄積されているため、マーケティングなどにも役立ちます。

POSレジを利用する

2つ目は、POSレジを利用して売上を管理する方法です。
特に、現金決済とクレジットカード決済の両方を管理することに向いています。
POSレジは、販売した商品・金額・個数・担当者・決済方法などをシステム上で一元管理できます。

さらに、種類によっては従業員の勤怠管理や販売目標の管理なども可能です。
そのため、クレジットカード決済を効率的に管理するだけでなく、他の情報も一元管理したい場合はPOSレジも検討する価値があるといえるでしょう。
ただし、POSレジは通常のレジと比較すると高価なため、慎重にコスト計算をする必要があります。

管理システムやPOSレジを使えば効率的に管理できる

クレジットカード決済は、事業者にも顧客にもメリットのある決済方法ですが、慣れていないと売上・入金管理が煩雑に感じてしまいます。
そんなときは、決済代行会社が提供する管理システムやPOSレジを用いることで、効率的に管理できます。
クレジットカード決済の管理で悩んでいる事業者は、導入を検討してみてはいかがでしょうか。