投稿日 : 2021年8月13日
クレジットカードで利用できるタッチ決済。メリットはどんなこと?
近年、クレジットカードを使ったタッチ決済の認知度が上がっています。
しかし、通常のクレジットカード決済に比べて使用する人が少ないため、導入を悩んでいる事業者も多いのではないでしょうか。
本記事では、クレジットカードによるタッチ決済を中心に、支払い方法、導入するメリットなどをご紹介します。
タッチ決済(非接触決済/コンタクトレス決済)とは
タッチ決済とは、レジのリーダーにタッチ決済に対応したクレジットカードやデビットカードをタッチして決済する方法です。
タッチ決済は、正確には「EMV contactless」といい、以下の種類があります。
- Visa「Visaのタッチ決済」
- JCB「JCB Contactless」
- Mastercard「Mastercard®コンタクトレス」
- AMEX「American Express Contactless」
ブランドによって呼び方が異なりますが、基本的に同じものです。
通常のクレジットカード決済よりも支払い作業がスピーディーに行えるなどのメリットがあり、近年日本でも急速に普及しています。
「電子マネータッチ決済」と「クレジットカードタッチ決済」の違い
SuicaやEdyなどの電子マネーもリーダーに触れて決済しているのでタッチ決済と似ていますが、通信規格が異なります。
日本の電子マネーは、ソニーが開発した「Felica(フェリカ)」という独自の通信規格を利用しています。
一方、クレジットカードのタッチ決済に採用されているのは、「Type A/B」という規格です。
「Felica(フェリカ)」に比べコストが安いため、世界中で導入されており、今後国内でも普及が進むとされています。
ちなみに、Visaブランドでは全世界の取引のうち3件に1件がタッチ決済となっています。
出典:一般社団法人キャッシュレス推進協議会「キャッシュレス・ロードマップ 2020」
タッチ決済の支払い方法
タッチ決済の支払い方法には、以下があります。
- プリペイド式
- ポストペイ式
- デビットカード式
以下でそれぞれ詳しくご紹介します。
支払い方法1:プリペイド式
プリペイド式は、あらかじめ入金した金額分だけ支払いができる方法です。
事前の入金額以上の支払いができないため、高額商品ではなく日常生活の少額の支払いに使われることが多いです。
支払い方法2:ポストペイ式
ポストペイ式は、クレジットカードに紐づいており、後払い方式となる支払い方法です。
クレジットカードと紐づいているので、設定以下の残高になると自動で入金されるなどの仕組みを導入していることが多いです。
事前に入金する必要がないため、利便性が高く人気があります。
支払い方法3:デビットカード式
デビットカード式は、支払いを行うとリアルタイムで口座からお金が引き落とされる支払い方法です。
こちらも利便性の高い方法ですが、デビットカードに対応してタッチ決済サービスの種類は今後も増えていくことが予想されています。
クレジットカードのタッチ決済を導入するメリット
ここでは、クレジットカードのタッチ決済を導入するメリットをご紹介します。
メリット1:決済がスピーディーに終わる
クレジットカードを端末にかざすだけで決済が完了します。
クレジットカードを受け取って端末を操作する必要がないため手間も時間もかからず、事業者側・顧客側双方にメリットがあります。
ただしカード会社によっては、一定額以上の決済では暗証番号が必要になる場合もあるので確認しておきましょう。
メリット2:売上拡大が期待できる
クレジットカードのタッチ決済でも、ポイント還元を行っていることが多いです。
そのため、売上拡大が期待できます。
メリット3:スマートフォンでも利用できる
Apple PayやGoogle Payなどを利用すれば、スマートフォンでもタッチ決済が可能です。
そのため、これまでApple PayやGoogle Payを使っていた新たな顧客層の獲得につながるでしょう。
タッチ決済は利便性の高い決済方法
タッチ決済は、利便性の高い決済方法のため、今後利用者が増加することが予想されています。
クレジットカード決済を導入している事業者は、今後タッチ決済の導入も検討してみてはいかがでしょうか。