投稿日 : 2021年10月15日
収納代行とは!?決済代行との違いやメリット
事業者が決済手段を導入する際に、「収納代行」と「決済代行」という文字を目にする機会も多いのではないでしょうか。
どちらも決済手段ですが、対応範囲など仕組みが異なります。
本記事では、収納代行の概要やメリット、決済代行との違いなどをご紹介します。
収納代行とは
収納代行とは、コンビニ決済を専門とする代行サービスのことです。
決済期間である各コンビニとの間で、審査や契約手続き、売上入金管理などの調整を行います。
一方、決済代行はクレジットカード決済、キャリア決済、コンビニ決済などさまざまな決済手段に関する業務を代行してくれるサービスです。
コンビニ決済のみに対応しているのが「収納代行」、その他の決済手段にも対応しているのが「決済代行」と区別されています。
収納代行のシステム
収納代行は、ECサイトで購入したユーザー宛に払込票を送付したり、オンライン上で特定の番号を発行したりすることで、支払いをしてもらう方法です。
ユーザーは、提携しているコンビニで支払いを行います。
支払いが確認されたら、EC事業者はユーザー宛に商品などを提供します。
商品を提供されたことが確認されたら、収納代行会社から事業者へ入金が行われます。
収納代行のメリット
ここでは、収納代行サービスを利用するメリットをご紹介します。
メリット1:クレジットカードを持っていないユーザーを取り込める
収納代行サービスを導入することで、クレジットカードを持っていないユーザー層を取り込むことができます。
ユーザーの中にはクレジットカードを持っていない方もいるため、クレジットカード決済のみ対応可能となると、利用を敬遠されてしまいます。
収納代行サービスであればコンビニでの決済となるため、さまざまなユーザー層を取り込むことが期待できるでしょう。
メリット2:管理工数が削減できる
管理工数の軽減が期待できます。
入金業務は非常に手間がかかり、さらに複数のコンビニに対応させたい場合は各社と個別に契約する必要があります。
収納代行業者と契約すれば、一度の契約だけで複数のコンビニと契約が可能です。
さらに、ユーザーからの入金情報を一元管理してくれるため、管理工数を大幅に削減できるでしょう。
収納代行のデメリット
ここでは、収納代行のデメリットについてご紹介します。
デメリット1:手数料が必要
収納代行サービスを利用するには、収納代行会社へ手数料を支払う必要があります。
収納代行を利用するユーザーの数が少なければ、運用コストに比べて利益が出ないことも考えられます。
採算が出ないサービスであれば、早々に撤退しなくてはいけません。
導入前には、サービスを利用するユーザーが収納代行を利用する可能性が高いかどうかを検討する必要があるでしょう。
デメリット2:料金未回収のリスクがある
収納代行は後払いという性質上、料金未回収のリスクがあります。
オンライン上で特定の番号を発行する方法であれば、ユーザーの支払いを確認した後に商品を発送することも可能です。
しかし、商品に払込票を同封して後払いしてもらう場合、商品が受け取られてた後に、支払いが行われない可能性もあります。
このようなトラブルを防止するために、料金未回収に対して保証制度を設けている収納代行会社もあります。
ただし、保証制度がある収納代行会社は手数料が高い傾向のため、運用コストをきちんと計算することが大切です。
収納代行のメリットとデメリットを理解しておこう
収納代行はコンビニ決済専門の代行サービスです。
クレジットカードを持っていないユーザー層を取り込むことができるため、売上向上が期待できます。
しかし、収納代行会社に手数料を支払う必要があるため、運用コストなどをしっかり計算してから導入を検討しましょう。