投稿日 : 2021年10月29日
JPQRはどのような決済?QRコードとの違い
QRコード決済は知っているけれど、「JPQR」については知らないという方も多いのではないでしょうか。
本記事では、今後普及が期待されているJPQRの概要、メリットについてご紹介します。
JPQRとは
JPQRとは「統一QRコード」のことを指します。
現在、QRコード決済で利用されているQRコードの規格は、各社バラバラになっていることがほとんどのため、決済手段ごとに別のQRコードを読み込む必要があります。
これまで、事業者が「○○ペイ」という決済サービスを複数導入するためには、複数のQRコードを用意する必要がありました。
これらを統一規格にし、1つのQRコードですべての決済手段が使えるようにしたものがJPQRです。
JPQRに対応しているQRコード
JPQRに対応しているQRコードは、以下があります。(2021年9月時点)
- atone
- We Chat Pay
- au PAY
- OKI Pay
- Union Pay(銀聯)
- こいPay(広島銀行)
- commoney
- J-Coin Pay
- d払い
- はまPay
- FamiPay
- PayPay
- ほくほくPay(北陸銀行)
- ほくほくPay(北海道銀行)
- Money Tap
- メルペイ
- ゆうちょPay
- YOKA! Pay
- LINE Pay
- 楽天ペイ(アプリ決済)
当初、JPQRには中小事業者しか参加していませんでした。
大手事業者は、参加しなくてもユーザーを呼び込むことができるため、自社のネットワークを開放する必要性が低かったためとされています。
しかし、参加する中小事業者が増えるにつれ、ユーザー側の「規格を統一して欲しい」という声が大きくなり、大手事業者も参加するようになったといわれています。
その結果、大手事業者も含めた多くのQRコード決済事業者がJPQRに参加することになり、利便性が向上しました。
JPQRを導入するメリット
ここでは、JPQRを導入する事業者側のメリットをご紹介します。
メリット1:一度の申し込みで複数のQRコード決済の導入が可能
事業者は、JPQRに申し込むことで複数のQRコード決済を導入することが可能になりました。
これまでは、複数の決済サービスを用意しようとした場合、それぞれの決済事業者と直接契約を結ばなくてはいけませんでした。
JPQRであれば、申込書を商工会議所や商工会に提出することでスタートキットが送られてくるため、申し込みの手間が大幅に削減できます。
メリット2:1つのQRコードを置くだけで済む
JPQRであれば、1つのQRコードを店舗に置いておくだけで、ユーザーは複数のQRコード決済を利用できます。
従来は複数QRコード決済を導入しようとした場合、レジ周辺にそれぞれの決済サービスに対応したQRコードをいくつも用意しなくてはいけませんでした。
これでは場所を取りますし、事業者、ユーザー共に分かりにくくなってしまいます。
JPQRを導入すれば、1つのQAコードで複数のQRコード決済を利用できるので、スタッフ・ユーザー共に混乱することなく決済を完了できます。
メリット3:集客力アップが期待できる
「レジ周りが煩雑になるため複数のQRコード決済導入をためらっていた」という事業者にはJPQRが向いています。
QRコード決済はスマートフォン1つで決済が可能なため、多くのユーザーが利用しています。
JPQRを導入することで、QRコード決済を利用する多くのユーザー層を取り込めるため、集客力アップが期待できるでしょう。
QRコード決済普及を加速させる可能性がある
これまで、複数のQRコード決済を導入するためは、それぞれのサービスに対応したQRコードを必要としていました。
しかしJPQRを導入すれば、1つのQRコードで複数のQRコード決済が利用可能になるため、事業者・ユーザー共にメリットがあります。
まだ全国的に普及しているわけではありませんが、普及が進めば、今後ますますQRコード決済を盛んに利用される可能性があります。
事業者の方はチェックしてみてはいかがでしょうか。