投稿日 : 2022年8月5日
ブランドプリペイドカードの特徴。種類や事例のサービスを紹介
最近では、キャッシュレス決済の普及に伴って、ブランドプリペイドカードを使う場面が増えています。
通常のプリペイドカードと比べて便利な面も多いです。
本記事では、ブランドプリペイドカードについて、種類や特徴、活用事例などについて紹介していきます。
プリペイドカードとは
プリペイドカードとは、あらかじめ支払いをしておき、その金額の範囲内で決済に利用できるカードのことです。
「使い切り型」と「チャージ型」の2種類に大別できます。
使い切り型
使い切り型は、カードそのものの金額が決められているプリペイドカードのことです。
購入時に額面分の金額を支払います。
決済に使用するごとに金額が減っていき、ゼロになると使えなくなる仕組みです。
さらに使いたい場合には、新たに購入する必要があります。
チャージ型
チャージ型は利用可能な金額は決められておらず、あらかじめチャージした金額の範囲内で決済に使用できるプリペイドカードです。
チャージは繰り返し何度でも行えるため、同じカードを長期間使い続けることができます。
チャージの方法は、現金やインターネットバンキング、クレジットカードなどです。
現金でチャージする場合は、ATMや店舗のレジなどで行います。
ブランドプリペイドカードとは
ブランドプリペイドカードは、VISAやMasterCardなどの国際ブランドが付いているチャージ型のプリペイドカードのことです。
基本的には、クレジットカードと同じように使用できます。
以下では、ブランドプリペイドカードの主な種類についてご紹介します。
トラベルプリペイド
トラベルプリペイドとは、海外旅行をするときに使用するブランドプリペイドカードです。
主に旅行会社が発行しており、旅行先で使う予定の金額を申込時に支払って作ります。
また、海外旅行先での使用を想定しているため、国内では使用できないものが多いです。
バーチャルプリペイド
バーチャルプリペイドは、インターネットでのみ使用できるブランドプリペイドカードです。
主に、海外通販や海外事業者が提供するデジタルコンテンツの支払いをする際に利用されています。
クレジットカードでも支払いはできますが、情報漏洩や不正利用の際に被害を抑える目的で利用する人が多いです。
ホワイトレーベル
ホワイトレーベルカードは、ハウスカードとして利用できるブランドプリペイドカードのことです。
国際ブランドが付いているため、他店でも利用できます。
ただし、日本国内では現在ホワイトレーベルは発行されていません。
活用プリペイド(GPR)
活用プリペイドは、実店舗でもネットショッピングでも使用できるブランドプリペイドカードのことです。
汎用性が高く、国内でもさまざまなカード会社で発行されています。
ブランドプリペイドカードのメリット・デメリット
ここでは、ブランドプリペイドカードのメリットとデメリットについて見ていきましょう。
メリット1:決済方法はクレジットカードと同じ
ブランドプリペイドカードの使い方は、クレジットカードと同じです。
クレジットカード払いに対応している店舗なら、ブランドプリペイドカードでも支払いできます。
店舗型でも、クレジットカードと同じ決済端末で決済できるため、専用の決済機器は必要ありません。
メリット2:審査不要で発行できる
クレジットカードと違い、立て替え払いをすることはありません。
発行の際に審査がないため、収入のない学生や未成年でも利用できます。
デメリット1:残高を使い切るのが難しい
ブランドプリペイドカードの中には、他の決済手段と併用できないものも多いです。
そのため、僅かな金額だけ残高が残ってしまうことが多く、なかなか使い切ることができません。
このことで、他のカードへ乗り換えたくても、乗り換えられない人もいるでしょう。
デメリット2:サービス内容が変更されることも
ブランドプリペイドカードもクレジットカードと同じように、利用額に応じたポイントが付与されるものが多いです。
しかし、ポイント還元率や有効期限が利用者にとって不利な内容に変更されることもあります。
海外でのプリペイドカードの活用方法
ここでは、海外でプリペイドカードが活用されている事例を紹介していきます。
事例1:災害時の義援金支給
2005年にアメリカのニューオーリンズでは、ハリケーンによる甚大な被害を受けました。
被災者は持ち物がほとんど流されて身分を証明するのが難しく、現物支給も略奪などのリスクから難しかったそうです。
そこで、義援金支給の手段として、MasterCardのプリペイドカードが活用されました。
番号が付いているため、身分証明書がなくても管理できるということで画期的な方法でした。
事例2:生活保護の支給
ドミニカ共和国では、生活保護の支給手段としてVISAのプリペイドカードを活用しています。
チャージは政府が必要に応じて行うというものです。
これにより、1ヶ月分を数日で使い切ってしまうようなことを防止できます。
クレジットカードのように使えるプリペイドカード
ブランドプリペイドカードは、国際ブランドが付いているプリペイドカードのことです。
あらかじめチャージが必要ですが、クレジットカードと同じように使用できて、審査不要で発行できます。
クレジットカードを持っていない人や、使いすぎが不安な人などからの人気が高い傾向のようです。
また海外では、災害時の義援金支給や生活保護の支給などで使われている例もあります。
キャッシュレス決済が普及する中で、ブランドプリペイドカードの利用も増えるかもしれません。