投稿日 : 2021年11月12日
クレジットカードのシェア状況について知ろう!世界と日本国内の違い
クレジットカードには「国際ブランド」と呼ばれるブランドがあり、ユーザーはブランドを選択してカードを発行します。
日本で使用されている国際ブランドは大きく分けて5つあります。
本記事では、クレジットカードの国際ブランドの概要やシェアの現状についてご紹介します。
主な国際ブランドであるクレジットカード
クレジットカードの国際ブランドとは、世界中の国や地域で使用できるブランドのことです。
国際ブランドには、商取引を迅速で安全に行うことを重要視した「決済カードブランド」と、主にレジャーやホテル、レストランなどのトラベル&エンターテイメント分野においてのサービスが充実した「T&Eカードブランド」に分けられます。
主な国際ブランドには、以下の5種類があります。
Visa
Visaは世界中で利用されており、知名度の高い国際ブランドです。
使用できる国や地域の数はいずれもトップクラスとされています。
Visa自体はクレジットカードを発行しておらず、ライセンスを他社に提供しています。
Visaは決済カードブランドに該当します。
Mastercard
MastercardもVisaと同様に決済カードブランドに該当します。
世界中で利用されており、知名度の高い国際ブランドです。
クレジットカードの発行は行っておらず、ライセンスを提供しています。
JCB
JCBは日本で誕生した国際ブランドです。
海外旅行での日本人サポートが充実しており、決済カードブランドに該当します。
American Express
American Expressは、一流ホテルやレストラン利用での優待サービスが豊富なT&Eカードブランドです。
自社発行カードとライセンス提供どちらも行っています。
Diners Club
Diners Clubは、世界で初めて誕生した多目的型の国際ブランドです。
グルメやエンターテインメントなど幅広い優待サービスを取り扱うT&Eカードです。
自社発行カードを提供しています。
国際ブランドのシェア状況
Nilson Reportが2015年に行った調査によると、海外や日本国内における国際ブランドのシェア状況は、以下のようになっています。
国際
国際的に見たシェア率は、Visaが最も多く、次いでMastercardとなっています。
その後はAmerican Express、JCB、Diners Clubと続きます。
アメリカで創業されたVisaはアメリカの店舗に強く、ヨーロッパで生まれたMastercardはヨーロッパ圏で加盟店が多いとされています。
国内
イプソス株式会社が2017年に行った国内でのシェア率調査では、Visaが最も多く、次いで、JCB、Mastercardと続きます。
日本では、日本生まれのクレジットカードであるJCBのシェア率が高いことが分かりました。
クレジットカードのランクごとに分けると、プラチナカードではAmerican Express
Diners Clubのシェア率が高いという結果になっています。
キャッシュレス決済別
さまざまな調査がありますが、キャッシュレス決済の比率はクレジットカードが最も多い結果となっています。
さらには、いずれの国際ブランドもクレジットカードをタッチするだけで決済が完了する、非接触型のタッチ決済にも対応しており、シェア率を伸ばしています。
クレジットカードのデュアル発行
1枚のクレジットカードに対して国際ブランドは1つのため、複数の国際ブランドを所持したい場合に推奨されているのが、「デュアル発行」という方法です。
デュアル発行は、同じクレジットカードを異なる国際ブランドで発行できるサービスです。
片方をサブカードやセカンドカードとして所持することにより、個別で持つよりも年会費が優遇されることがあります。
国際ブランドの特徴やシェア状況を知っておこう
クレジットカードの国際ブランドは大きく分けて5つあり、それぞれに特徴があります。
またシェア率も異なるため、自社にクレジットカード決済を導入する際には、シェア率の高い国際ブランドから導入を検討してみてはいかがでしょうか。