投稿日 : 2021年11月19日
アクワイアラの役割とは!?イシュアと決済代行会社との違い
クレジットカード決済を導入する際、必ず関わるといえるのが「アクワイアラ」です。
アクワイアラについては、クレジットカード決済の導入を考えている事業者は知っておく必要があるでしょう。
本記事では、アクワイアラの概要や役割、イシュアなどとの違いをご紹介します。
アクワイアラとは
アクワイアラ(Acquirer)とは、英語で「獲得する者・得る者」を意味する言葉で、クレジットカード業界においては「加盟店契約会社」のことです。
国際ブランドであるVisaやMasterCardなどからライセンスを取得し、加盟店の審査や管理を行います。
加盟店とは、クレジットカード決済システムを導入している事業者(店舗)を指します。
クレジットカード業界はアクワイアラを含めて、主に以下4つのポジションがあります。
- 国際ブランド
- アクワイアラ(アクワイアリング)
- イシュア(イシュリング)
- 決済代行会社
VisaやMasterCardなどの国際ブランドは、アクワイアラやイシュアとアライアンス契約を結びます。
アクワイアラは加盟店や決済代行会社と契約し、審査や管理を行います。
つまり、国際ブランドと加盟店を取り次ぐ立場にあります。
一方で、イシュアは国際ブランドと顧客を取り次ぎます。
「決済代行会社」と「イシュア」との違い
決済代行会社とアクワイアラ、イシュアとアクワイアラの違いは以下となります。
決済代行会社との違い
決済代行会社は、加盟店の審査や契約手続き、入金管理などを代行する会社です。
決済代行会社によっては、アクワイアラの業務を兼任しているケースもあります。
兼任している場合は、クレジットカード決済導入の申し込みから審査までを一度に行えるため、導入前の時間を短縮できる場合もあるでしょう。
イシュアとの違い
アクワイアラは、クレジットカード決済導入を検討している加盟店と契約を行います
一方で、イシュアは顧客と契約し、クレジットカードを発行する役割を担っています。
日本においては、2つの業務を分けているケースは少なく、クレジットカード会社がアクワイアラとイシュアどちらの業務も兼ねていることがほとんどです。
アクワイアラの業務内容
アクワイアラの主な業務内容は、以下となります。
加盟店の募集
アクワイアラの1つのめの業務は、加盟店の募集や開拓、そして審査です。
事業者がクレジットカード決済を利用するには、「加盟店契約」を行わなくてはいけません。
アクワイアラは、事業者がスムーズにクレジットカード決済を導入できるように、カード会社と事業者の間を仲介して、契約を締結する役割を担います。
加盟店の審査
事業者がクレジットカード決済を導入するのに問題がないかどうかを審査します。
たとえば、取り扱っている商品やサービスが、クレジットカード決済に向いているかどうかを確認します。
問題がなければ契約を締結し、クレジットカード決済システム導入をサポートします。
また、契約後も加盟店の管理やサポートを行います。
イシュアからお金を預かる
イシュアは、クレジットカードを持った顧客から支払代金を回収する役割を担っています。
しかし、加盟店と直接契約を結んでいないため、そのままでは支払いはできません。
そこで、アクワイアラに支払代金を預け、そのあとアクワイアラが加盟店に支払いを行います。
アクワイアラの存在や役割について知っておこう
アクワイアラは、クレジットカード決済を検討している事業者と直接契約をする役割を担っています。
そのため、導入を検討している事業者は、存在と役割について理解しておきましょう。
ただし、決済代行業者がアクワイアラの役割を兼ねているケースも多いため、契約の際にはよく確認しましょう。