投稿日 : 2022年5月27日
ICカード化が進む理由。どのようなメリットがある!?
国際ブランドのクレジットカードは、現在ではほとんどがICカード化しています。
IC化することでクレジットカードにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
本記事では、ICカード化のメリットについてご紹介します。
IC化のメリット
クレジットカードのIC化が進むことで、以下のようなメリットがあります。
メリット1:セキュリティの向上
日本では、ICカードが普及したことによって、不正利用額が大幅に削減できたとしています。
日本クレジット協会によると、2000年には年間300億円超の不正利用額の多くが偽造カードによるものでした。
しかし、この年から銀行系のカードがICカード化を本格化させ、ICカードが主流になったことで2002年をピークに偽造カード被害額は減少しています。
メリット2:情報管理がしやすくなる
IC化以前のクレジットカードは、バックヤードの会員管理システムで、ユーザーの情報や利用情報を管理していました。
クレジットカード本体には、カード番号や有効期限などのデータしかなく、それを会員情報システムやカード利用情報管理システムに送信して処理していました。
IC化することで、バックヤードシステムで保管・管理していた情報を一部ICに管理させることが可能になります。
そのため、利用のたびにオンラインでデータ連携をしなくても、IC上の情報だけで情報管理ができるようになりました。
メリット3:決済のスピード向上
非接触型ICカードは、端末にカードを差し込まなくても決済が可能なため、決済のスピード向上が期待できます。
財布からわざわざカードを取り出さなくても、財布に入れたまま加盟店の端末にかざすことで決済を完了させられます。
また決済のスピードが向上し、便利さや手軽さにユーザーが気づくことで、商品やサービスの購入意思が高くなることも期待できます。
メリット4:従業員の安全確保
クレジットカード決済などのキャッシュレス決済が普及すれば、管理する現金を少なくできます。
たとえば、タクシーの支払いをすべてキャッシュレス決済にできれば、手間が省けるだけでなく、タクシー強盗に遭う可能性も下げられます。
このように、従業員の安全確保もできるようになるでしょう。
IC化はユーザー・加盟店どちらにもメリットが大きい
クレジットカードのIC化は、セキュリティの向上や決済のスピード向上など、ユーザーと加盟店、どちらにもメリットをもたらします。
今後も、クレジットカードの技術は進化していくことが考えられますので、加盟店側は情報をチェックしておきましょう。