投稿日 : 2022年8月19日
「モバイル決済」と「スマホ決済」の特徴。加盟店側から見た活用方法
近年、決済手段が増えており、「モバイル決済」と「スマホ決済」など区別がつきにくいものも登場しています。
加盟店側から見た場合、モバイル決済とスマホ決済にはどのような特徴があるのでしょうか。
本記事では、モバイル決済とスマホ決済の違いや特徴、加盟店側から見た活用方法などをご紹介します。
「モバイル決済」と「スマホ決済」
モバイル決済とスマホ決済には、以下のような違いがあるとされています。
モバイル決済
モバイル決済には定義がないとされており、ユーザーがスマホをかざす決済も、加盟店側がスマホで代金を受け取る決済なども、モバイル決済とされています。
スマホ決済
スマホ決済にはさまざまな定義があります。
- QRコード決済を指す場合
- QRコード決済と非接触IC電子マネーの両方を含む場合
- QRコード決済と非接触IC電子マネー、スマホに国際ブランド決済を搭載して決済する方法を含む場合
上記のように、さまざまなケースを指して「スマホ決済」と呼ぶケースがあるため、発言者の主旨を理解する必要があります。
モバイルコマースの特徴
モバイルコマースとは、携帯電話にてインターネットショッピングで商品やサービスを購入することを指します。
パソコンでインターネットショッピングをする場合、クレジットカードの番号やプリペイドカードのIDとパスワードなどを入力していました。
これがスマホでも行えるようになると、いつでもどこでもアクセスして購入できるようになりました。
パソコンからと同様、クレジットカード番号を入力することで、加盟店側にクレジットカードの情報が残ります。
そのため、ハッキングや情報漏洩などでカード情報が外部に漏れ、不正利用につながる懸念もあります。
不正利用対策のため、加盟店側はカード情報が残らない「PCI DSS」などの対応が求められます。
加盟店から見たモバイル決済
加盟店が、携帯電話を決済端末として活用するモバイル決済も増えています。
Square
Squareは、2009年にTwitter創設者のジャック・ドーシー氏が開発した加盟店支援システムです。
当初は、スマホのイヤホンジャックに差し込んで使える四角形のカード読み取り装置を開発しました。
その後、マーケティング機能が追加され、加盟店システム「Square」としてアメリカでサービス提供を開始します。
そして2013年に日本にも上陸し、スマホ加盟店端末市場に一石を投じることとなりました。
PayPal Here
PayPal Hereは、PayPalがアメリカで展開している三角形のカードリーダーです。
ソフトバンクグループの孫正義氏が、実質無償で加盟店端末として日本で展開しました。
しかし、機能的には十分にも関わらず実質3年あまりで撤退してしまいました。
これは加盟店端末を無償で提供すれば、キャッシュレス対応店が増えるわけでないという事例にもなりました。
mPOS端末
複数の決済サービスを取り扱えるmPOS(モバイルPOS)端末として、「Airレジ」「スマレジ」「ユビレジ」などの導入が進みました。
これは、日本でも割賦販売法が改正され、クレジットカード読み取り端末のIC対応が義務付けられたことに関係しているとされます。
大型チェーン店では、POSでのIC対応が進んでいましたが、中小規模店舗は導入コストやスマートさを重視し、スマホやタブレットを活用することも多くありました。
そのため、mPOS端末の導入が進んだのです。
モバイル決済について知ろう
モバイル決済には定義がなく、スマホや携帯電話を用いた決済はすべて「モバイル決済」というケースが多いです。
近年では増え続けるモバイル決済に対応するため、複数の決済サービスを取り扱えるmPOS(モバイルPOS)端末を取り扱う小売店も増えました。
どの決済に対応した端末を取り扱うか悩んでいる加盟店は、複数決済サービスを取り扱える端末の導入を検討してみてはいかがでしょうか。