決済システムには種類がありますが、基本的に銀行を主とした金融機関となります。
決済システムの基本的な仕組みについては知っておきましょう。

本記事では決済システムの知識として、振込と主要な決済システムについてご紹介します。

銀行振込には2種類ある

銀行振込には「行内振込」と「他行振込」の2種類があります。

行内振込

行内振込は、銀行内部での資金の付け替えで、行内システム内での口座間の器量で完了します。
外部との資金の授受は発生しません。
外部の決済システムを使用しないため、稼働時間や相手銀行の事情に左右されません。

他行振込

他行振込は、国内の他行にある口座に振り込む方法です。
基本的には銀行間の決済システムである「全銀システム」が用いられます。
日本のほとんどの銀行に送金することが可能です。

5大決済システム

日本の5大決済システムには、以下が挙げられます。

• 日銀ネット
• 全銀システム
• 外為円決済システム
• 手形交換制度
• でんさいネット

日銀ネット

日銀ネットは、1988年に稼働した日本銀行が運営している金融ネットワークシステムです。
日銀ネットは資金決済システムである「当座預金系システム」、証券決済システムである「国債系システム」の2つに分けられます。
対象となる取引は、金融市場取引や国債取引に関する資金決済や全銀システム、外為円決済システム、手形交換などの資金決済システムに関する最終資金決済などを行っています。

全銀システム

全国銀行データ通信システムの略称で、国内における振込取引や銀行間の資金決済を行う決済システムを指します。
全国銀行資金決済ネットワークが運営しています。
1973年に発足し、内国為替業務の発展や参加銀行の拡大などがあり、現在では日本のほとんどの民間金融機関が参加しています。

外為円決済システム

外為円決済システムは、海外の企業や個人が日本へ円資金の送金を依頼した際や、銀行間で外国為替の売買を行った際に、銀行間の円資金の決済を集中的に行うためのシステムです。

手形交換制度

手形交換制度は、互いの銀行が支払うべき手形類を相互に交換、受取額と支払額の差額を日本銀行で一括して決済することです。
これにより、効率的な決済が実現しました。

でんさいネット

でんさいネットは、新たな決済手段である「でんさい」と運営するネットワークです。
でんさいとは、でんさいネットが取り扱う電子記録債権です。
手形とは異なり、印紙税が課税されないのが特徴です。

銀行振込の基本を知ろう

銀行振込は最も一般的な送金の方法のため、使ったことがある方も多いのはないでしょうか。
銀行振込には、「行内振込」と「他行振込」の2種類があり、事業者は基本的に他行振込を利用します。
事業者の方は銀行振込の基本や決済システムの基本について知っておきましょう。