投稿日 : 2023年9月29日
知っておきたい決済のリスク。どのような影響がある!?
近年、決済にはさまざまな種類が登場しています。
どの決済にもそれぞれメリット・デメリットがあり、リスクも存在します。
本記事では、決済のリスクと影響についてご紹介します。
決済のリスク
決済のリスクとは、決済を行う際に発生するリスクのことです。
決済のリスクには、以下のようなものが挙げられます。
元本リスク
元本リスクとは、株式や債券などの証券の現物取引で発生するリスクのことです。
相手柄の約定履行によって、証券を買い手側に引き渡したにもかかわらず、買い手側が代金の支払いを行わないこと、もしくは買い手側が売り手側に代金を支払ったにもかからわず、売り手側が証券を渡さないことで証券や代金の元本ごと未回収になるリスクなどです。
詐欺リスク
詐欺リスクとは、決済の際に不正に金銭を奪われるリスクのことです。
クレジットカードのスキミングや、フィッシング詐欺などが代表的な詐欺リスクです。
システムリスク
システムリスクとは、決済システムに障害が発生し、決済が正常に行われなくなるリスクのことです。
システム障害は、自然災害やサイバー攻撃などによって発生する可能性があります。
法務リスク
法務リスクとは、決済に関する法律や規制に違反することによるリスクのことです。決済に関する法律や規制は、常に変化しているため、常に最新の情報を把握しておくことが重要です。
決済の流動性
決済の流動性とは、決済が迅速かつスムーズに行われるかどうかの度合いを表すものです。
決済の流動性が高い場合、決済にかかる時間や費用が少ないため、企業の資金繰りや取引の効率化につながります。
決済の流動性リスク
決済の流動性リスクとは、決済の際に必要な資金が不足するリスクのことです。
決済の流動性リスクは、以下の3つの要因によって発生する可能性があります。
決済の規模
決済の規模が大きくなると、必要な資金も大きくなります。
そのため、決済の規模が大きくなる場合は、資金繰り計画を十分に立てておく必要があります。
決済のタイミング
決済のタイミングが資金繰りのピークと重なる場合は、必要な資金が不足する可能性があります。
決済のタイミングを把握し、資金繰り計画を立てておくことが重要です。
決済の相手方
決済の相手方の信用度が低い場合や、支払い能力が低下している場合は、決済が遅延したり、回収できなくなったりする可能性があります。
そのため、決済の相手方の信用度を十分に確認しておかなくてはいけません。
決済の慣習
決済には慣習があるとされています。
決済の仕組みは、人々が受け入れることで初めて有用なものになるので、決済はつきつめると社会的な構築物といえます。
消費者や小売店は、これまで長年にわたり利用した決済手段の慣習に従うことが多いため、新しい決済手段が利用できない場合、新しく導入するのをためらうケースもあります。
そのため、普及には時間がかかり、取り組みには継続的な時間が必要となります。
また、新たに導入するにはシステムの安定性や信頼性も重要視されます。
新しい決済手段の利用率や安定性、信頼性が低い場合は、その決済手段を導入しにくいでしょう。
リテール決済について
リテール決済とは、小売業者やサービス提供者から消費者への商品やサービスの販売に伴う決済のことです。
小売業者やサービス提供者は、消費者から現金、クレジットカード、電子マネー、デビットカードなどの決済手段で支払いを受けます。
優れた決済の仕組みは、リスクと流動性を最上限に抑え、慣習を最大化しているとされます。
そのため、成功している新しい決済システムのほとんどは、既存の慣習をベースにしています。
たとえば、Apple payなどは、クレジットカードやデビットカードを中心としています。
リテール決済においては、利便性や安全性を高め、顧客のニーズを高めることが重要視されているのです。
決済の種類ごとのリスクについて知っておきましょう
どんな決済方法にも、ある程度のリスクがあります。
そのため、特に新しい決済方法を導入する際には、決済のリスクも理解するようにしましょう。