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長い歴史を誇る決済手段「現金」。特徴を理解しよう

長い歴史を誇る決済手段「現金」。特徴を理解しよう

「現金」とは、中央銀行や政府が発行する紙幣と貨幣の総称です。
世界中で最も広く利用されている決済手段であり、日本でも日常生活の中で頻繁に使用されています。

本記事では、「現金」の特徴についてご紹介します。

現金の特徴

現金には、どこでも使えるという特徴があります。
現金は、ほとんどのお店で利用することができるため、国内だけでなく海外旅行や出張先でも安心して使用できます。
さらに、匿名性が高く即時性があるので、現金のみで完結できることがほとんどです。

現金の行方

現金がどこに使われているのか、どのような流れで移動しているのかを把握することは、経済や社会を理解するうえで重要なことです。
現金の行方は、大きく分けて以下3つの流れに分けられます。

1.個人の消費
現金の最も大きな流れは、個人の消費です。
個人は現金を手に入れて、それを商品やサービスの購入に充てます。

2.企業の支払い
企業は、商品やサービスの購入、従業員への給与支払い、税金の納付などのために現金を必要とします。

3.政府の支出
政府は、社会保障費、公共事業費、国債の利払いなどのために現金を必要とします。

現金の行方を把握することで、以下のことがわかります。

  • 個人の消費傾向
  • 企業の活動状況
  • 政府の財政状況

紙幣と犯罪者の関係

現金という決済手段は、世界中の犯罪者にとって魅力的な面があります。
犯罪者は、現金を預金口座に入れたり、不動産や株式などの資産に投資したりして、犯罪収益を隠匿することも多いとされています。
近年、キャッシュレス決済が普及しつつありますが、現金が犯罪に利用されるケースは少なくありません。
そのため、犯罪収益の追跡や犯罪行為の防止のために、現金の流通を監視する取り組みが進められています。

紙幣への対応:インドの場合

インドでは2016年11月8日に、500ルピーと1000ルピーの紙幣の流通が停止されました。
これは、ナレンドラ・モディ首相が主導した「ブラックマネー」対策の一環とされています。
「ブラックマネー」とは、脱税やマネーロンダリングなどによって得られた非合法な資金のことです。

インドでは、このブラックマネーが経済の大きな問題となっていると考えられていました。
そのため、紙幣の流通停止によりブラックマネーの流通を抑制し、経済の透明性と健全性を高めることが期待されました。
しかし、急な紙幣の流通停止は、インド経済に大きな混乱を招くこととなりました。
多くの国民が紙幣を使えなくなり、経済活動が停滞し、紙幣の交換や新紙幣の入手が困難となり、国民の不満が高まりました。

その後の成果

現在でも、紙幣流通停止の影響は残っています。
しかし、ブラックマネーの流通は減少したので、経済の透明性と健全性の向上に一定の効果はあったと考えられています。
また、紙幣の流通停止により、キャッシュレス決済の普及が進んだとされています。
インド政府は今後も紙幣の流通を監視し、ブラックマネーの流通を抑制するための取り組みを進めていく方針です。

またインドでは、2023年5月19日に最高額紙幣の2,000ルピー紙幣の流通が停止されることが発表されました。
これは、2016年の紙幣の流通停止に続く2度目の取り組みとなります。
政府は、2000ルピー紙幣が犯罪に利用される可能性を懸念しており、今回の流通停止により、犯罪収益の隠匿や犯罪行為の実行をより困難にしたいと考えているようです。

紙幣への対応:北朝鮮の場合

2009年11月3日に金正日総書記によって突然発表されたのが「北朝鮮ウォンの切り下げ」です。
これは、北朝鮮政府が100ウォンを1ウォンとして交換する通貨改革のことで、12月4日から実施されました。
この切り下げは、北朝鮮ウォンのインフレを抑制し、非公式経済を規制するために行われたとされています。

しかし、旧紙幣の交換期間がわずか1週間と短かったため、国民の貯蓄が大幅に目減りし、経済混乱を引き起こしました。
さらに、人々は外貨への信頼を高め、闇市場での外貨取引が活発化したとされています。

また、北朝鮮ウォンに価値がなくなったと知った市民たちは、暴動を起こしました。
そのため北朝鮮政府は、デノミを所管した経済当局者を処刑したといわれています。

現金の重要性とリスクについて知ろう

近年、キャッシュレス決済が普及しつつありますが、現金決済は依然として重要な決済手段です。
現金は、どこでも使える、収支が把握しやすい、キャッシュレス決済と比べると不正利用のリスクが低いなどのメリットがあるため、さまざまなシーンで利用されています。
しかし、犯罪に利用されることもあるため、海外では高額紙幣の使用が禁止される措置が取られることもありました。
日本ではこのような措置が取られる発表はありませんが、今後の動向を注目してみてはいかがでしょうか。

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